遺族年金をもらおう

では、葬儀費用の補助以外にかかる公的な給付を見ていきましょう。まずは遺族年金です。遺族年金とは年金保険加入者で家計を支えていた者が死亡した場合には、当該者に扶養されていた配偶者や子どもの生活が立ち行かなくなることを踏まえて、これらの者の生活がなんとかしていけるように遺族に対して給付される年金になります。遺族年金の内容については、まず、死亡した者が国民年金に加入している者である場合には、18歳までの子どもがいる場合には遺族基礎年金が支給されます。その金額は年額780100円に子ども一人あたり224500円（3人目以降の子どもについては減額される）です。ですので子ども1人の場合は、合計で約100万円が年金として支給されます。これだけで生計を維持するのは難しいとしても貰えたほうが嬉しいお金です。次に、子どもがいない場合ですが寡婦年金というものが支給されます。ただ、こちらの方は要件が非常に厳しく夫が25年以上、年金をきちんと納めていることなどでこの条件を満たさない場合は給付されません。貰える金額は夫が貰えるはずの老齢給付年金の4分の3になります。一方、厚生年金の場合には18歳以下のこどもがいる場合には遺族基礎年金に加えて遺族厚生年金が給付され、前者は国民年金と同額であり後者については標準報酬月額によって変動します。標準報酬月額が35万円程度で50万円程度給付されますので、荒い試算で150万円となります。しかし不当に得をしている訳ではなく、保険料もその分高いのです。